
今回は『96時間 』や『アルティメット』で知られる監督『ピエール・モレル』をフューチャーします!
映画好きしか寄せ付けない玄人好みのアクション作品や、フランス監督特有のシャレオツを演出しているのがこの監督。
そんなピエール・モレル監督の鬼才溢れる作品を紹介します!
ちなみに他の映画監督として「映像美の天才!『トニー・スコット』監督の名作おすすめ映画8作品。」なども記事で紹介しておりますので是非ご覧ください。
さぁ、96時間に愛をこめて。
『ピエール・モレル』監督とは?
1964年5月12日生まれのフランス人。
主に撮影監督、映画監督として名を馳せていて、リュック・ベッソンが絡む作品に多く携わっています。
そしてリーアム・ニーソンを主演に置いた『96時間』で世界中で注目浴び、それ以降もドラマチックなアクション映画を世に出している監督です。
※この記事は “映画監督” 作品だけを紹介しています。
撮影 | トランスポーター |
恋愛適齢期 | |
ダニー・ザ・ドッグ | |
私の婚活恋愛術 | |
TAXi4 | |
ローグ・アサシン |
※撮影監督作品は上記の6作品。
『アルティメット』(2004年)
荒れ狂った近未来のパリが舞台であり、その中の危険地区「バンリュー13」で育った青年(ダヴィット・ベル)とその地区の潜入捜査官(シリル・ラファエリ)がギャングを壊滅させるために手を組んで立ち向かうパルクールアクションです。
監督は後に96時間で名をとどろかせる「ピエール・モレル」、そして製作と脚本は『レオン』で知られるリュック・ベッソンというアクション映画の大御所が集まっています。
主演の一人「ダヴィッド・ベル」ともう一人の主演「シリル・ラファエル」の肉体のコラボレーションや、ノースタントによるパルクールアクションでお届けする爽快でスタイリッシュなアクションが見物。
原題 | BANLIEUE 13 |
年度 | 2004年 |
時間 | 85分 |
ジャンル | パルクールアクション |
監督 | ピエール・モレル |
出演 | シリル・ラファエリ |
ダヴィッド・ベル | |
トニー・ダマリオ |
『パルクールで魅せるモレルワールド
パルクールを編み出したと言われるダヴィット・ベルを主人公に置いて繰り広げられます。
荒れ果てたパリ郊外の壁や地形を身体ひとつで爽快に走る、蹴る、飛ぶ、駆け上がる様子を余すとこなく映し出したのがこの映画です!
ストーリーはギャングに誘拐された娘を助けるために奮闘するベルと時限爆弾を解除するラファエリという普通の設定ではありますが、とにかく魅せるアクションにこだわった映画はこれに限ります。
モレルイズムのシャレオツな映画としては最高の作品。
※後にハリウッドでポール・ウォーカー主演で『フルスロットル』でセルフリメイクされています。
『アルティメット』内容
舞台は近未来のパリ。
郊外にある危険地区「バンリュー13」で暮らし板青年レイト(ダヴィッド・ベル)は荒れ狂う街からのドラッグ一掃を目指しいたがギャングの逆襲により大事な妹を誘拐される。
そして同時期に潜入捜査官であるダミアン(シリル・ラファエリ)はギャングに強奪された時限爆弾の解除を上から命じられ、危険地区に向かうってお話。
『96時間』(2008年)
娘を誘拐され『96時間』というタイムリミットの中で、親父自らの手で無理やり力だけで奪還する。
この映画で一躍有名人となった監督「ピエール・モレル」作品。
製作にはもちろんこの人「リュック・ベッソン」という親父ブチギレアクションです。
演技派の「リーアム・ニーソン」がアクションとして名を馳せた作品であり、暴力で解決する親父を熱演。
そしてちょいちょい出演している脇役「マギー・グレイス」、そしてエックスメン女優「ファムケ・ヤンセン」など脇も結構しっかりしています。
原題 | TAKEN |
年度 | 2008年 |
時間 | 93分 |
ジャンル | 親父ブチギレアクション |
監督 | ピエール・モレル |
出演 | リーアム・ニーソン |
マギー・グレイス | |
ファムケ・ヤンセン |
リーアム主演の暴走痛快モレルワールド
一気にモレル監督の知名度が上がった出世作と言えば、リーアム主演の「96時間」。
独特のカメラワークから、娘を奪還するまでのプロセスを映しだしているのですがそれが巧妙で面白い。
娘が友人を拉致られる様子をリーアムに伝えながら、自らも部屋に隠れるのですが「いずれ、捕まる」と助言。
そして、捕まった瞬間に犯人の特徴を叫ぶように指示します。
そこでの映像美の作り込みやカメラワークが秀逸でシャレオツです。
その後の犯人を追い詰める為の爽快な暴力や尋問、そして190㎝以上あるリーアムの凄みが存分に味わえる映画です。
モレル監督と言えば、コレ!と声に出せるぐらいの良作品です。
『96時間』内容
父親が心配する中、アメリカ人の少女キム(マギー・グレイス)が海外旅行で訪れたパリでナンパ男の誘いに乗った友人共々誘拐される。
その事件の最中にキムと携帯電話で通話していた親父ブライアン(リーアム・ニーソン)は深刻さに気付き、警察などあてにならない自らの手で捕まえると奪還を決意する。
アルバニア系が営む人身売買組織だと判明し、犯人一味を全て地獄へ送るために乗り込むってお話。
『パリより愛をこめて』(2010年)
アメリカ政府の要人を暗殺する計画を知った主人公の2人が、フランスとパリを舞台に大暴れをし激しい銃撃戦を繰り広げるドタバタアクション。
監督はこの人「ピエール・モレル」が務め、主演はノースタントでこなした「ジョン・トラヴォルタ」そして「ジョナサン・リス・マイヤーズ」という凸凹コンビが華をそえています。
原題 | FROM PARIS WITH LOVE |
年度 | 2010年 |
時間 | 95分 |
ジャンル | ドタバタアクション |
監督 | ピエール・モレル |
出演 | ジョン・トラヴォルタ |
ジョナサン・リス・マイヤーズ |
ヤンチャで爽快なトラボルタモレル
内容が全く頭に入ってこないドタバタアクションとは、まさにこのコトと言わんばかりの映画が『パリより愛をこめて』。
次から次へと切り替わる展開がまさにポップコーン映画と呼ぶに相応しいエンターテインメント作品です!
カメラワークもしかりスピード感溢れる映像作品に仕上がっており、見た目のギャップとは裏腹にノースタントで挑んでいるトラヴォルタが図体に似合わずにキレキレの動きが最高の作品。
トイレでトラヴォルタがおっぱじめる瞬間に鳥肌が立つのはこの映画ぐらい。
『パリより愛をこめて』内容
CIAの中でもイカれた異端児ワックス(ジョン・トラヴォルタ)とコンビを組むことになったアメリカ大使館のリース(ジョナサン・リス・マイヤーズ)。
地味であった諜報活動の日々が一気に逆転をし、麻薬捜査に乗り出すこととなる。
捜査を進めていくうちに2人はテロリストによる”アメリカ政府要人暗殺計画”を突きとめてしまう。
『ザ・ガンマン』(2016年)
過去を捨て生きてきた元特殊部隊での暗殺者が、ひょんなことから何者かに命を狙われたことを境に再び戦場に巻き込まれていく。
一番知名度があると言っても過言では無い俳優「ショーン・ペン」を主演で迎え、監督は「ピエール・モレル」という最高のタッグで挑んだ漢気アクション。
筋肉バキバキのショーンを観ることに癒されますが、脇には「イドリス・エルバ」、「レイ・ウィンストン」、「ハビエル・バルデム」という実力派が募っています。
原題 | THE GUNMAN |
年度 | 2015年 |
時間 | 115分 |
ジャンル | 漢気アクション |
監督 | ピエール・モレル |
出演 | ショーン・ペン |
イドリス・エルバ | |
レイ・ウィンストン | |
ハビエル・バルデム |
ペンの漢気を存分に味わえるモレルワールド
この映画の為に肉体改造で挑んだ「ショーン・ペン」の漢気溢れるアクションが堪能できる唯一の映画『ザ・ガンマン』です!
過去の仕打ちに苦悩している元特殊部隊の暗殺者というのを、ペンという大御所により補正が掛かるぐらいの熱演が感じれます!
ハードボイルドで主演という数少ないペン作品として、モレル監督の気品も伺える作品です。
※脇役のハビエル・バルデムはどうしてこういう敵役はハマるんだろうか。
中々に人を選ぶ映画かも知れませんがアクションシーンはさすがの一言。
『ザ・ガンマン』内容
元特殊部隊で敏腕暗殺者であったジム(ショーン・ペン)はコンゴ民主共和国で極秘の暗殺任務をやり遂げた。
それを機に身を潜めるように生きてきた数年後、突如何者かによりターゲットにされてしまう。
次々と暗殺作戦に関わった仲間たちが殺害されていることを知り身の危険を察知する。
そして、正体を突き止めるために再び戦場に向かうってお話。
『ライリー・ノース 復讐の女神』(2019年)
目の前で愛する家族が麻薬カルテルに殺されてしまい何も信じられなくなった女性が復讐に自ら乗り出す母親ブチギレアクション。
監督は構想を練っていたに違いない「ピエール・モレル」。
そして、いまいち良く分からない過酷なトレーニングをして殺人マシーンになった主人公を「ジェニファー・ガーナ―」が演じています。
共演には以外に脇役では重宝されるジョン・オーティス(最近では『アド・アストラ』に出演してた気がする。)などが出演しています。
原題 | PEPPERMINT |
年度 | 2018年 |
時間 | 102分 |
ジャンル | 母親ブチギレアクション |
監督 | ピエール・モレル |
出演 | ジェニファー・ガーナ― |
ジョン・オーティス |
キレる母親が無双するモレルワールド
96時間の様な設定ではありますが、今回は誘拐ではなく目の前で夫と妻が麻薬カルテルの手下に殺されてブチ切れる作品が『ライリー・ノース 復讐の女神』です!
洋題は『PEPPERMINT(ペパーミント)』なのですが、子どもが好きなアイスの味として作中に出てきたときに気づきます。なかなか感慨深い。※個人的には洋題でも良かった。
犯人の顔を見ているライリーなのですが検事や警察、裁判官などにあらぬ仕打ちを受け、自分自身で仇を討つというお話で 5年の歳月が流れ殺人マシーンと化したライリー。
ですが、作中ではチラッとしか訓練の様子を見させてくれないという謎。そこが良い。
と思いつつもライリーの暴走とも言える暴力、そして喧嘩アクション、さらには激しい銃撃戦などモレルイズム出まくりの作品です!
主人公を引き立たせるカメラワークと無駄にシャレオツな加工はテンションあがりまくりです。
続編がありそうだが、無いような気がするブチギレアクション良作です。
※予告動画での復讐の順番が全く違うのが少し気になる。
『ライリー・ノース 復讐の女神』内容
ロサンゼルスの郊外で幸せに家族と暮らしていたライリー・ノース(ジェニファー・ガーナー)は遊園地でいきなり麻薬カルテルの襲撃に遭ってしまい、目の前で家族を銃殺されてしまう。
犯人の顔を覚えていたらライリーは裁判で証言するが、信憑性が欠けるという理由から圧力で無罪となる(麻薬カクテル側の圧力)。
取り乱した彼女はその場で姿を消して、5年の歳月が経つ。
家族が殺された命日に帰還し、自らの手で陥れた悪人全てに復讐する為に立ち向かうってお話。
最後に。
ピエール・モレル監督作品は、ゴリゴリのアクション作品からサスペンスタッチが多く見られますが、根底には必ずシャレオツというのが映像美で観ることができます!
フランス監督特有の美しい描写が観ていて爽快感が生まれますよね。
このスマッシュヒット感を飛ばす感じが映画通にはたまりません。
これからもファンに楽しい作品をお届けしてほしい。
ではでは!
モレル監督好きの魁堵(かいと)でしたー!