
今回ご紹介するのは2012年に2シーズンも放映されていたアニメ『ハマトラ』。
こちらは「ミニマムホルダー」という特殊能力を使った異能バトルアニメとなっており、アニメや漫画を中心にメディアミックスされました。
作画が色々と叩かれてしまいましたが内容は面白いので、その「ハマトラ」についての魅力を簡単にご紹介します。
ちなみに他のバトルアニメとして「異世界歴史バトル!アニメ『ドリフターズ』で感情が高ぶりすぎて面白い!」や「トラウマ寄生バトル『ブラック・ブレット』が今更だけど面白い…!」なども記事で紹介しておりますので是非ご覧ください。
さぁ、リズムに乗ろうか。
『ハマトラ』とは?
2012年作品で全12話、後に続編「Re:␣ ハマトラ」全12話で合計24話で構成されています。
Wiiソフト『428 〜封鎖された渋谷で〜』での脚本を手掛けた北島行徳氏がプロジェクト構成し、『Persona4 the ANIMATION』や『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation』を手がけてきた岸誠二氏が総監督を務めることでも話題になりました。
- キャッチコピー「覚悟(エゴ)、それがヤツらの信念(ルール)」
『ハマトラ』内容
2014年の神奈川県横浜市が舞台。
「ナイス」と「ムラサキ」のコンビ探偵『ハマトラ』はお馴染みのカフェで仕事の依頼をこなす日々を過ごしていた。
ある日2人の下へとある依頼が舞い込んでくる、その依頼内容が友人であり警察官である「アート」が追いかける「猟奇的連続殺人」と数奇で奇妙なつながりを見せることとなる。
真相に迫ると殺された被害者が全員「ミニマムホルダー(特殊能力者)」という事実が判明した。
その通称ミニマムホルダー狩り事件に「ナイス」と「ムラサキ」も巻き込まれてしまい壮絶な展開になっていくお話。
『ハマトラ』主要登場人物
「ナイス」音速のミニマム CV. 逢坂良太
本作の主人公。
「天然かつ天才」であり頭の回転が恐ろしく速い。まさに音速。
ミニマムホルダーを見出す『ファクルタース学園』という所に通っていたが高等部で中退する。その時点での学年トップの総合偏差値は91を叩き出し、学園歴代1位の成績を持っている過去という天才であった。
法や規律、常識に縛られるのを嫌がり、自分の信念に準じて行動するために探偵業をはじめている。
相棒の「ムラサキ」には全幅の信頼を寄せており、そして「はじめ」に一目惚れしている。
「音速のミニマム(キャノン・ボール)」
初速の5m間のみの制限はあるが”音と同じ速さで動くことが出来る”能力を持つ。
ヘッドホンを装着してから、指をパチンと鳴らすことで発動可能。
移動範囲が限られているのだが自分のテリトリー内ならば、瞬間移動に近い状態になり敵対するミニマムホルダーであっても距離5m以内ならば発動前に無双できる能力でもある。作中では「ミニマムキラー」と呼ばれている。
「ムラサキ」偉力のミニマム CV. 羽多野渉
「ナイス」とコンビを組むクールな相棒。
『ファクルタース学園』を歴代2位の成績で卒業し、総合偏差値は82という秀才である。
合理的に物事を考える性格である為にしばし柔軟性が乏しいのが難。自分が一番と思っていたが「ナイス」と出会いプライドを抉られている過去を持つ。「ナイス」の才能に嫉妬しているが目標とし、同時に良きパートナーとして行動している。
「偉力のミニマム(オール・オア・ナッシング)」
常人離れしたパワー(普通に壁とか自動車を壊せる)を発揮する能力。
眼鏡を外すと発動するというナイスガイ。全身の身体能力を強化できるので壁とか登れちゃったりする。
「はじめ」虚無のミニマム CV. 加藤英美里
本作のヒロインでナイスの元探偵助手。
性格はドライかつ無頓着で自ら喋ることは少ない。いや、本当にほぼ無い。
彼女の実態は大量の孤児が実験対象となった「後発ミニマムホルダー実験」の実験施設に隔離され、初の成功例の一人である。
No.1という名前だったがナイスが呼びにくいというコトではじめと命名した。
ちなみにかなりの怪力。
「虚無のミニマム」
相手のミニマムを無効化し能力を無くす最強のミニマム。
自らが堕ちる「絶望」が引き金になっており、発動時には瞳が赤くなる。自分の周囲に紫色の光を放ち、その範囲のミニマム能力を消し去るという、本当に質の悪い能力である。微弱ではあるが常に発動しており、ナイスらがミニマムの副作用が出る原因。なんてこった。
「アート」CV. 神谷浩史
階級は警視のエリート警察官。強い正義感の持ち主で努力家の天才でもある。
続編の『ハマトラ Re:』ではある事件の首謀者となる。
ナイスと同じ「ファクルタース学園」の出身だが卒業するまで学園歴史上で唯一”ミニマム”が覚醒しなかった卒業生という経歴があり、無能力であることに非常に大きなコンプレックスを持っている。それを補う為に血反吐を吐くぐらいの努力で今の地位を築いた努力家でもある。
「ミニマムホルダー」を狙った「連続猟奇殺人」を担当しており、チームワークを無視し単身で追っていたが墓地で偶然に犯人と思わしき「モラル」に射殺される。
「モラル」CV. 小野友樹
「ファクルタース学園」でミニマムの研究をしていた一人。
猟奇的殺人の「後発ミニマムホルダー事件」を引き起こしている人物である。(3話辺りでそうそうに分かる)。
採取した”ミニマムホルダー”たちの脳髄をコレクションとしている最強の悪趣味にしているサイコパスイケメン。「ナイス」に必要以上に固執している。
「変身のミニマム」
自分の顔に触れることで身長、声、特徴を全て擬態できる。
『ハマトラ』に憧れた理由とは?
一般受けしないハマトラの内容、それが良い。
🄫カフェノーウェア / ハマトラ制作委員会 出典元:リプライ ハマトラ Re:03| バンダイチャンネルから引用
ストーリーの内容は少し複雑で絵柄的にも一般受けは言い難いのですが、人物達の言葉が心に伝わってくるものは多いにあります。
『強いだとか孤独だとか、お前なんかに決められる筋合いねーから。つーか、強いとか弱いとか人が決めることじゃねーだろ。』(ナイス)
「ミニマム」ホルダーという特殊能力を持つ人達のしがらみやコンプレックスが展開されるのが軸であり、もし今いる現実世界に”ミニマム”が存在したら…ある意味この現実に社会風刺している作品でもあります。
言葉を変えると自分とは違う「他の人には理解されない達」の抗うお話がとても興味深く一般受けしないのが独自の路線感で最高に良いです。
合わない人は合わない、合う人は3話まで鑑賞したら理解できる。
サスペンスをミックスした圧倒的ミニマムバトル
探偵の「ハマトラ」に依頼が来て解決という一話完結というのが基本路線ですが、道中で敵とバトルになるシーンで「こいつ何のミニマムホルダーなんだ?!」とワクワクしながら鑑賞できるのが特徴でもあります。
前半からナイスの「音速のミニマム」が最高に格好良くて、指パッチンからのゾーンみたいな描写になった時は興奮しまくり。
電気野郎、未来予知、猛獣化、透視など様々なミニマムホルダーの能力バトルが楽しめます。
※ラスト辺りの「ナイス」VS「モラル」の戦いの時は完全にジョジョ3部の「DIO」vs.「承太郎」感が凄い出てたのを感じるのは自分だけでしょうか。面白い。
『虫唾が走るんだよ。自分の弱さと向き合えねぇ奴を見るとな。』(ムラサキ)
最後に。
一般受けしない作品が「ハマトラ」です。
ですが、私自身はとても楽しめましたのでご紹介させていただきました。
最後は衝撃的な終わり方なので、すぐに続編が観たくなるオチも「ある意味」最高なのが食わせ者。
たまにはこういうアニメも良いかもしれませんよ。
ではでは!
ハマトラ推しの魁堵(かいと)でしたー!