
今回は名前を聞いただけではパッとでない俳優で、The Fast and the Furious(ワイルドスピード)シリーズのブライアン役『ポール・ウォーカー』をご紹介したいと思います。
ワイルドスピードを始め、数々の名作に出演していた彼ですが2013年11月30日に友人が運転している車に乗り交通事故に合ってしまいこの世は去ってしまいました。(時速は160kmを超えており、死に際もThe Fast and the Furiousでした。)
彼の死後も The Fast and the Furious(ワイルドスピード)は続編が製作されている。ちなみに読み方はThe Fast and the Furious(ザ・ファスト・アンド・フュリオス)です。彼が出演していた作品は今でも残り生き続けています。
そんな彼を満喫できるオススメ作品を厳選して7作品紹介させていただきます。
ちなみに他のハリウッド俳優として「やさぐれてからの『レオナルド・ディカプリオ』の最高すぎる映画7作品…!」や「とりあえず『マシュー・マコノヒー』の作品を9作品観といたら間違いないよ…!」なども記事で紹介しておりますので是非ご覧ください。
さぁ、ポールでウォーカー三昧しようか。
『ポール・ウォーカー』とは?
1973-2013(40歳没)のハリウッド俳優。188㎝で車マニア。
1980年代前半には子役として活躍しキャリアを積み、後に甘いルックスから主要映画へのキャスティングが多くなり注目される。
1999年代に『シーズ・オール・ザット』で当たり役となり、2001年に主演である『The Fast and the Furious(ワイルドスピード)』が大ヒットを飛ばし世界的知名度を得てスターダムに伸し上がった。この映画をキッカケに主演作が多くなり、ポールここにありと世間に知らしめた。
だが、絶頂期であった2013年に車での交通事故に合ってしまいこの世を去る。
友人のスピードの出し過ぎによる死に方について「死に際もワイルドスピードだった。」として映画好き界隈では語り継がれている。
『ワイルドスピード』(2001年)
原題 | THE FAST AND THE FURIOUS |
製作 | 2001年 |
時間 | 107分 |
ジャンル | カーアクション |
監督 | ロブ・コーエン |
出演 | ポール・ウォーカー |
ヴィン・ディーゼル | |
ミシェル・ロドリゲス |
The Fast and the Furious.
ロサンゼルスで繰り広げられている大金を懸けたストリートレース対決を題材にした超絶カーアクション映画。
主人公は車馬鹿の「ポール・ウォーカー」が演じ、相手役に「ヴィン・ディーゼル」が迎え討つ。
格好良いカーチェイスや、壮絶なシフトチェンジ、そしてニトロを使った猛ターボなど車が絶対に好きになってしまうポイントが満載です。
『ワイルドスピード』内容
ロサンゼルスでは深夜に、車好きたちが大金を賭けたストリートカーレースに熱狂していた。
その中でもドミニク(ヴィン・ディーゼル)はガタイの良い天才ドライバーとして君臨し、挑んでくる相手に対して勝利を必ずし1万ドルを稼いでいた。
そんなある夜にブライアン(ポール・ウォーカー)という新入りが突然現れ、驚異的なドライブテクで一気に注目を集める。
ブライアンは最近ロサンゼルスで多発している、高級品を積んで走っているトラックがハイスピードで走行している中でジャックされ、金品を奪われる事件を追っている潜入捜査官だった。
次第にドミニクを疑っていくってお話。
無印にして原点!ポール・ウォーカー代表1作目
今では作品を出せば興行収入が捥ぎ取れるようになったワイスピシリーズではありますが、当時は友情や家族に焦点を充てているヒューマンドラマに近かった作品です。
そして潜入捜査官ではありますが、情熱的な車マニアであるブライアンことポール・ウォーカーとドミニク演じるヴィンディーゼルの圧倒的カリスマ性が見事にミックスアップされています。
今では車×筋肉×派手という三つ巴ですが、今作はまだ方向性が定まらないせいか “車” がメインであり、車好きしかわからない用語の連発で「なんか、凄い」という感情に襲われます。
ですがポール・ウォーカーのドライビングテクの基礎を作った様な撮影の仕方が、後のワイスピシリーズにもふんだんに生かされており、実際には運転はしてないでしょうか大迫力のカーチェイスが楽しめます。
日本車もトヨタ・スープラを始め、スカイラインGT-R、さらにはホンダ・シビックなど出ているのも魅力の一つです。
『ロード・キラー』(2002年)
原題 | JOY RIDE |
製作 | 2001年 |
時間 | 97分 |
ジャンル | サスペンススリラー |
監督 | ジョン・ダール |
出演 | ポール・ウォーカー |
スティーヴ・ザーン | |
リーリー・ソビエスキー |
2001年にワイスピと時期をずらして公開されたサスペンススリラー。
アメリカ大陸を横断する様子を舞台にし、その道中にトラックの運転手を ”からかった” ことをキッカケに必要以上に追跡されることになった自業自得映画。
好青年の弟役に「ポール・ウォーカー」、クズな兄役に「スティーブ・ザーン」でヒロインには「リーリー・ソビエスキー」が演じている。
『ロード・キラー』(2001年)
ボストンの大学に通うルイス(ポール・ウォーカー)は、ネブラスカという土地への帰省のついでに幼なじみであるヴェナ(リーリー・ソビエスキー)を拾い、大陸を横断するドライブを計画する。
だけども、急遽母親から連絡が入り、投獄されていた兄フラー(スティーブ・ザーン)が釈放されたことにより、先に車で迎えることになる。
帰省をして向かっている最中にトラックを見かけ、横着なフラーはルイスをけしかけて、車の無線で女のふりをしてトラック運転手をからかい出す。
だが、からかいの度合いが過ぎた頃にトラック運転手の異常ぶりが彼らを恐怖のどん底に陥れる…それはヴェナも巻き込んでの恐怖のドライブの始まりだったってお話。
終始ハラハラさせられるポール展開
好青年の弟「ポール・ウォーカー」とクズな兄貴の「スティーヴ・ザーン」という組み合わせが以外にしっくりくるのがポイント。
クズ兄貴が “からかうイタズラ” をしたせいで恐怖の追尾体験が始まりますがそのクズさ加減のザーンの演技が秀逸なのと、ポールが演じる弟がオドオドしてる演技も見物です。
見所という見所はトラック運転手をからかった辺りからおかしな方向に進んで行き恐怖感を楽しむ、いや、オドオドするポール・ウォーカーに酔いしれるのも一興です。どうやって、敵さんは先回りして看板に指示を書いたんだ。
スピルバーグの『激突!』がちらちら頭を横切るのはご愛敬。
『タイムライン』(2003年)
原題 | TIMELINE |
製作 | 2003年 |
時間 | 116分 |
ジャンル | SFタイムパラドックス |
監督 | リチャード・ドナー |
出演 | ポール・ウォーカー |
ジェラルド・バトラー | |
フランシス・オコナー |
研究チームが開発した「時空間転送装置」の事故により、過去である14世紀に飛ばされた父親。
彼を救出するために息子とその研究チームが過去に渡る。
主演にはお馴染み「ポール・ウォーカー」が務め、最強のタフガイ「ジェラルド・バトラー」、そしてよく現れる「マイケル・シーン」が共演している。
『タイムライン』内容
フランスのある発掘現場で14世紀の地層にクリス(ポール・ウォーカー)の父親である、ジョンストン教授(ビリー・コノリー)の「眼鏡」が見つかる。
さらに「助けて」と書かれたメモが発見されて飛ばされていることがわかり、救出するために奮闘するお話。
娯楽SFを満喫するタイムパラドックスポール
何も考えずに14世紀の過去に向かい、未来を創るポールを堪能する映画 。
勢いで出演したんじゃないかと思わせる彼だが、以外にも楽しめる部分が多いので観ていて損はないポール作品です。
そして何よりも、ジェラルド・バトラーが若い。
『イントゥ・ザ・ブルー』(2005年)
原題 | INTO THE BLUE |
製作 | 2005年 |
時間 | 111分 |
ジャンル | サスペンスアドベンチャー |
監督 | ジョン・ストックウェル |
出演 | ポール・ウォーカー |
ジェシカ・アルバ | |
ジョシュ・ブローリン |
メキシコ湾のカリブ海を舞台に繰り広げられる、海底の奥底に沈んだ “金塊” を廻るサスペンスアドベンチャー。
異常に写し出される、肉体美を見ながらの水中アクションが楽しめる作品。
主演は最高の肉体美を披露する「ポール・ウォーカー」、そして『ダーク・エンジェル』女優で恋人役に「ジェシカ・アルバ」が演じている。
『イントゥ・ザ・ブルー』内容
カリブ海でダイビング中に偶然にも伝説の沈没船(金塊)を発見したジャレット(ポール・ウォーカー)。
恋人であるサム(ジェシカ・アルバ)と一緒に ”金塊” を手に入れようと計画を立てるが、色々と同じたくらみの奴らに邪魔をされるってお話。
マリンから伝わるポールとジェシカの美しさ
セクシーな男性とセクシーな女性を永遠と魅せつけてくるのがポールとジェシカでありサスペンス調が強い。
ポールの肉体美に酔いしれてジェシカの綺麗さに溺れる作品です。サクッと観れる良作。
『ワイルド・バレット』(2006年)
原題 | RUNNING SCARED |
製作 | 2006年 |
時間 | 122分 |
ジャンル | アクションサスペンス |
監督 | ウェイン・クラマー |
出演 | ポール・ウォーカー |
キャメロン・ブライト |
一丁のリボルバーとロシア人の少年をめぐり、夜の暗闇の街でマフィア×汚職警官×売春婦が錯綜するサスペンスアクション。
謎のリボルバーを追うマフィア役に「ポール・ウォーカー」、ロシア人少年を「キャメロン・ブライト」が演じている。
『ワイルド・バレット』内容
マフィアでの “殺し” に使用された銃の後始末を仕事にしているジョーイ(ポール・ウォーカー)は、依頼により警官の殺害に使用した「銀のリボルバー」の始末をすることになる。
だが、地下室に隠したはずのリボルバーが、何故か隣の家で起こった発砲事件で使用されてしまう。
発砲した犯人はすぐに見つかりジョーイの息子の友人である、ロシアンマフィアである養父から虐待の被害を受けている少年オレグ(キャメロン・ブライト)であった。 なんか色々と複雑。
想像以上のジェットコースタームービーのウォーカー
冒頭からラストまで展開が早すぎて本当にジェットコースタームービーと言えるほどの展開。
隠した銃の発砲から、ロシア人の少年のオレグを確保してから当然の様にマフィアに死ぬほど追われ、さらにはあきらかにケバイ売春婦に遭遇、そして幼児に対してR指定並みの趣味を持つ夫婦の部屋に入ったりと、アウトロー詰め合わせみたいな展開とポールが終始キレっぱなしなのが格好良いです。最高。
エグい描写も多々ありますが、ポール・ウォーカー演じるジョーイと少年オレグに対する「俺が守ってやらねば」という愛情を上手く表現しているのが秀逸、この188㎝の身長という上背がまた最強感匂わせる。
いつもとは違うポール・ウォーカーの渋さと、違った切れ味を観たいのであればおススメの作品です。
『ハリケーン・アワー』(2013年)
原題 | HOURS |
製作 | 2013年 |
時間 | 96分 |
ジャンル | サバイバルサスペンス |
監督 | エリック・ハイセラー |
出演 | ポール・ウォーカー |
病院で生命維持装置なしでは生きられない娘を守る為にハリケーンに対して果敢に挑むサバイバルサスペンス。
ハリケーンなんて余裕で蹴散らす『ポール・ウォーカー』が主演を務めている。
『ハリケーン・アワー』内容
ノーラン(ポール・ウォーカー)は、早産のために救急車で病院に搬送されていた妻(ジェネシス・ロドリゲス)に付き添っていた。
だが、前代未聞の大型ハリケーン「カトリーナ」が接近しているとニュースが入り、妻と子どもの無事を祈ってはいたが妻は命を落としてしまい、生まれた娘も生命維持装置がなければ生きられない状態。
その過酷な状態のままハリケーンをしのぎ、生き残るためにノーランは奮闘する。
必死なポールのリアリティが生む感動作
ハリケーンに襲われた病院の中で人工呼吸器に入っている赤ちゃんを必死に守ろうとするポールなのですが、お馴染みの停電により停止…だがバッテリーを積んでいることから安心!とはいかず、その人工呼吸器は劣化したバッテリーを使っているという最悪の展開。
劣化バッテリーは3分間しか持たないというタイムリミットが彼を慌てさせる。
緊急事態のリアリティを熱く演じているポールに心動かせられます。
3分というタイムリミットの中で、やっとの思いで「手回し式ジェネレーター(手で回すと充電できる。)」を見つけて探し当てますが、これが曲者であり、バッテリーをフルマックスにしても3分しか自由に動けない。ポンコツな病院。
その短い間に食料の確保、そして救助要請、そして色々な出来事をポールを苦しめるのですが何よりも時間が足りない。
そのデスゲームの様な展開に「ラストどうなるの!?」と、
最後まで観てしまうのがおススメのポイントです。
『フルスロットル』(2014年)
原題 | BRICK MANSIONS |
製作 | 2014年 |
時間 | 91分 |
ジャンル | パルクールアクション |
監督 | カミーユ・ドゥラマーレ |
脚本 | リュック・ベッソン |
出演 | ポール・ウォーカー |
ダヴィッド・ベル |
アメリカで犯罪者の巣窟であるデトロイト。
その一角で “大量破壊兵器” の起動を阻止する為に潜入捜査官と病的な身体能力をもつ男がタッグを組むアクション作品。
『アルティメット』というフランス映画をベースにし、爽快アクションもそつなくこなす「ポール・ウォーカー」が主演。
さらに相棒役には『アルティメット』にもメインで出演していた「ダヴィッド・ベル」がパルクールを巧みにつかい出演している。
『フルスロットル』内容
世紀末の様なマフィアたちがはびこる無法地帯であるデトロイトの一角。
そこに潜り込んで動向を探っている潜入捜査官であるダミアン(ポール・ウォーカー)は、無法地帯の馬鹿者がデトロイト市民300万人をターゲットにする “中性子爆弾” を起動させて壊滅させようとしている情報が入る。
そして、そのマフィアにさらわれた恋人を取り戻そうと試行錯誤している身体能力馬鹿であるリノ(ダヴィッド・ベル)と協力しあい、10時間というタイムリミットに起動を阻止することに挑む。
ポールがパルクールする最後の遺作
今までカーチェイスでは怒涛の演技を魅せてきたポールですがほぼノースタントで演じ切っているパルクールアクションが最高に見物です。そして彼の遺作。
※パルクールはフランスで発祥した「走る・跳ぶ・登る」といった移動を重点に置いた動作で、心身を鍛えるスポーツカルチャーとして有名である。
壁や障害物を巧みに使い、そこでの華麗なアクションに一気にポールの物真似をしてしまうのはしょうがない事実です。
イントゥ・ザ・ブルーの時から身体がムキムキなポールと、ダビィッドの二人でのパルクール特有の重力を全く感じさせない動き(軽快さ、早さ)は最高に惚れ惚れします。
そんな彼の遺作として、最高のアクション映画です。
最後に。
いかがだったでしょうか。
惜しくも2013年に亡くなってしまいましたが、彼の作品は中々興味が湧くものばかりで楽しめるのが多いのが特徴です。
特に後半期での「ワイルド・バレット」「ハリケーン・アワー」「フルスロットル」はワイスピのポールしか観たことがない方には、是非ご覧になっていただきたいです。
色々と参考にしていただきポールライフを満喫していただきたいです。
ではでは!
追悼も兼ねて紹介する魁堵(かいと)でしたー!