今回はドラゴンクエストの中でも一番人気のある天空シリーズ。
そのなかでも一番悲惨なストーリーを持つ『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』をピックアップします!
※通称ドラクエ4、DQ4
そのえげつない内容から多くのファンを虜にし、ゲーム性も含めて魅力を簡単に紹介したいと思います。
ちなみに他のドラクエ作品として「ドラクエのリズムゲーム『シアトリズム ドラゴンクエスト』がノスタルジック満載だ…!」や「スイッチで遊べる「ドラクエ」で是非プレイしてほしい厳選8作品。」なども記事で紹介しておりますので是非ご覧ください。
さぁ、村を焼かれたのをバネに討伐しにいこうか。
『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(1990・2001・2007)
1990年スクウェア・エニックスから発売されたFC(ファミリーコンピューター)用RPG。
後の2001年にリメイク版としてPS(プレイステーション)版、2007年再リメイクのNDS(ニンテンドーDS)版発売され、更にNDSをベースに2014年に携帯(iOS、Android)版で発売されるという熱気が帯びているキラータイトルでもあります。
※後に天空シリーズ第一弾と位置づけられて3部作構成になった。
主要キャラは「主人公(選択:男・女)」含めた導かれし者と呼ばれる8人が主であり、第一章から第五章までは主人公以外の仲間キャラの旅立ちで主人公と会うまでをプレイするオムニバス形式となっています。
この作品からオムニバス形式のゲームが定着しました。
- FC版(1990年)の売り上げは約304万本以上を記録。
- PS版(2001年)の売り上げは約117万本以上を記録。
- NDS版(2007年)の売り上げは約127本以上を記録。
『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』ストーリー
第一章から第六章までのオムニバス形式
第一章 王宮の戦士たち
王宮の剣士「ライアン」がある村の子供失踪事件を解決する様に王様に命じられてホイミンホイミンとモフりながら真相を見つけると、魔物達はなんと「勇者になる可能性がある子供」を始末する為にさらっていると判明。
それにキレたライアンは一網打尽にして、勇者を見つけて守るために王様になんだかんだ言って旅に出る。
第二章 おてんば姫の冒険
サントハイムのお姫様「アリーナ」はとうとう城を抜け出すおてんばぶり、それを見かねたザラキマスター神官「クリフト」と魔法じじい「ブライ」もお供することで話が始まる。
ある村の村人を脅していた魔物を退治したり、ある町では誘拐事件を解決したりしてたら、王の声が失われてしまったとの知らせが突然入る。
王様は秘薬にて声を運よく取り戻したが…地獄の帝王が世界を滅ぼす夢をよくみる事態。
危機を感じた王様は「アリーナよ外に様子を見に行ってくれ」と再度旅立ちに行かせる。
色々と武術大会でわちゃわちゃしてて、時を経てからしサントハイム城に帰ると誰もいないヤバい。って思いながら3回目の旅に出る。
第三章 武器商人トルネコ
武器屋で働く日雇い商人『トルネコ』は「世界一の武器商人」になるという夢を抱く。
適当な日々を過ごしてたら、なんだかんだで自分の店を持てるようになってハッピーだったが「天空の剣」の噂を聞きつけて、武器魂に火がつき家族を顧みずに度に出る。
※派生作品としてローグライRPG「トルネコの大冒険」シリーズが存在する。
第四章 モンバーバラの姉妹
モンバーバラの姉妹でセクシー担当「マーニャ」とめちゃくちゃ怪しいメラミ女子「ミネア」は鋼の錬金術師である父の一番弟子「オーリン」と一緒に仇打ちの旅に出る。
なんだかんだで父を殺害した『バルサック』に出会い頑張って倒したが真の敵『キングレオ』が現れて、姉妹は敗北し牢に入れられる。
色々と脱獄まで嗅ぎ付けたがピンチになってしまい、都合よくオーリンが姉妹を庇い絶命から姉妹はキレて復讐の旅に出る。
第五章 導かれし者たち
主人公の話。
悲惨な旅立ちから第四章までの仲間に出会う為に魔王を倒すまでの旅。
『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』ゲームシステム
出典元:ドラゴンクエストIV 導かれし者たち | SQUARE ENIXから抜粋
当初ドラクエシリーズとして完成されつつあったロト三部作に対して、新たな試みとして初めて『AIシステム』『カジノ』『ちいさなメダル』がこの作品で初登場しました。
※詳しい情報は下記のゲームエイト様の記事が一番参考になります。
この作品は”どう悲惨過ぎて” 最高のドラクエなのか?
第一章が始まる前「プロローグ」からの既に意気消沈
主人公はシンシアという女性と仲睦まじくである村でのほほーんと暮らしていました。
ですが、地獄の帝王「デスピサロ」にその存在を簡単に知られてしまい、一気に魔物の襲撃を受けてしまいます。
村人達は主人公が『勇者』だと知っているので主人公を建物の地下奥に必死に隠します。
急いで主人公の元に訪れたシンシアはモシャスという呪文を唱えて主人公の身代わりに外へ囮として飛び出していく。
そして、「勇者をやってやったぞー!ひゃっはー!」の様なモンスターの雄叫びの中、静まり帰った地上に上がってみると、村は無残に破壊され、仲の良かった村人や、まさかのシンシアでさえ虐殺されていたという展開。
この展開により現在発売されているDQシリーズで、一番の悲惨な運命でデスピサロへの復讐を胸に近い旅に出るという目標を掲げています。
主人公は「人」と「天空人」の混血という事実に驚く。
人間で木こりを生業(なりわい)としている「父親」と、天空城ヘ住んでいた天空人の「母親」が何故か良い感じになって生まれたのが主人公です。
ですが、世界を統治するマスタードラゴンの謎のルールがあり「天空人は人間と関わることを禁止」という逆鱗に触れます。
母親は愛する夫と主人公を残し、無理やり天空城へ連れ帰されます。(後に母親は病で亡くなる)
さらに後を追うように父親は雷に打たれて亡くなるという切なさであり、この事からも脚本の堀井雄二氏は本当に奥が深い設定を作るのが上手いと思いました。
EDで憶測、だがリメイクに追加された「第六章」が色々と感慨深い
ラスボスであり、初めから名前が挙がっていた「デスピサロ」を倒した後のエンディングで主人公は自分の村に帰還します。
主人公が村で黄昏ていると、いきなり周辺が花畑に変わり、「おっ!なんだこりゃ?!」と束の間、主人公の目の前に恋人『シンシア』がまさかの登場。
現れたシンシアに寄り添い、何故か村人が復活みたいな描写の中で終了。
シンシアはあきらかに幻であり、もはやなんだこの切なくある意味ハッピーエンドとは思ったのはドラクエファンには衝撃でした。
ですが、リメイクで追加された「第六章」はラスボス手前に時間が戻り、デスピサロになる前の「ピサロ」が登場し、「どうして主人公の村を滅ぼしたのか」あきらかになります。
彼も「ロザリー」というエルフに救われていました。そして、泣ける。
裏ボスを倒し「ロザリー」復活という流れを見ていると、ここでシンシアが復活しないのはおかしいなと感じるのでとても感慨深くさせられます。
最後に。
いかがだったでしょうか?
この作品はドラクエシリーズで一番の復讐劇として名を馳せていますがゲーム面やストーリー、やり込み度も今のドラクエの基盤を作ったと言っても過言ではありません。
これをキッカケに色々とドラクエにのめり込んでくれたら最高です。
ではでは!
ドラクエマニアの魁堵(かいと)でしたー!