子供の頃の恋愛ゲームの先駆けと言えば「ときめきメモリアル」ですよね!
誰もが伝説の樹の下で告白されるのを待った記憶が蘇ります…!
当時(1994年)はPCエンジンで発売されましたが私はPS版(1995年)ユーザーですので、そちらのPS版「ときめきメモリアル〜forever with you〜」ご紹介させていただきます。
ちなみに他のコナミのゲームとして「迷ったらスーファミ『がんばれゴエモン』シリーズ5作品をプレイしたら良いよ…!」なども紹介しておりますので是非ご覧ください。
さぁ、みんなで告白されにいこうか。
『ときめきメモリアル〜forever with you〜』とは?
この作品は1994年に「恋愛シミュレーションゲーム」「恋愛ゲーム」がまだ定着しなかった頃に『PCエンジン SUPER CD-ROM2』向けに発売されました。「恋愛ゲームとは何?」と世の中に一斉に普及させたゲームです。
この作品のメガヒットにより、後にPS、SFC、セガサターン、PCと色々なハードに展開されました。
- 通称「ときメモ」
『ときめきメモリアル〜forever with you〜』内容
このゲームは私立「きらめき高校」に入学した男子生徒(プレイヤー)を操作します。
主人公は「卒業式の日に、校庭のはずれにある樹、伝説の樹(き)の下で女の子からの告白で生まれたカップルは永遠に幸せになる」という伝説がある『きらめき高校』で3年間過ごします。
主人公の能力値をステータスアップしながら(勉強、スポーツ、雑学など)憧れのヒロインである藤崎詩織(ふじさきしおり)の理想に近付いて親しくなり「卒業式の日に伝説の樹の下で彼女からの告白」を受けることが目的である!
ってのは建前であり、結局は女の子13人の内の一人を集中砲火で狙い撃って告白させるゲームというのが本来の目的であります。
『ときめきメモリアル〜forever with you〜』ゲームシステム
学校生活
平日は一週間単位で休日(祝日)は1日単位で進行していく選択肢シュミレーションゲーム。 「勉強」「運動」「遊び」などのコマンドを実行しパラメータを上げていきます。
休日(祝日)のコマンドは平日のものより効果が大きいが、基本的には「ヒロイン」や「好雄(友達)」に電話をしてデートに誘ったり、好雄から女の子の情報を得たり、『情報誌』からデートスポットを見つけて追加するなどの行動をします。
部活動に関しても、全11種類(理系、文系、運動、帰宅)の部活動が存在しているので狙っているヒロインの部活動に入り、恋愛度を高めるのもありです。最後の年の卒業後には「進路」を決めることになるのだが、自分のパラメータで進路が決まります。
全くパラメーターが低いと「フリーター」になるのもお約束でバッドエンド。
ヒロイン達との交流
このゲームの攻略に重要なのはやはり「ヒロインが求めるパラメータ数値」と「デートを頻繁に重ねる」コトが必須条件となります。
要は休日になったら、ヒロインの番号に鬼電しまくってデートを重ねるということ。簡単ですね。
デートでは特殊イベントが無い限り、必ず「3択」により左右され相手の好む回答をするのが必須です。ですが、あきらかに良い回答が無い「3択」が出た場合は「まぁ、こんなもんだろう」という案パイの感想が出れば御の字という理屈です。
・主人公好感度感想
- 「バッチリ、良い印象を与えたみたいだぞ」最高評価
- 「わりと良い印象を与えたみたいだぞ」評価良し
- 「まあ、こんなもんだろう」安パイ
- 「あまり良い印象を与えられなかったかな」悪
- 「悪い印象を与えちゃったかな」最悪
好感度が上がって来るとヒロイン側から誘ってくるというラッキーな状態になり好感度を上げやすくなります。
ですが…狙っていないヒロインを無碍にしているとそのヒロインの「傷心度」が上がり、逆に誘いに乗ってしまうそれ以外のヒロインの傷心度が上がるという玄人泣かせの仕様になっています。
さらに一番恐ろしいのが「爆弾マーク」であす。
これは「傷心度」がある程度たまるとヒロインリストに爆弾マークが付き、仮に爆発してしまうと振り続けたヒロインはしかり、狙っていたヒロインでさえ急激に評価が下がるという鬼設定。
全体的に良い顔をしないと凄いコトになるのを覚えておきたいところです。
『ときメモ』主要登場ヒロインと友人
藤崎 詩織(CV. 金月真美)
きらめき高校のアイドル的存在で主人公の幼馴染。
容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能・品行方正で誰にでも優しいと、ほぼ完璧に近い女性というゲーム史上圧倒的ヒロイン。当時の人気投票でもほぼ1位を獲得しています。
クリア条件の難易度が鬼ムズなコトもあり、好感度がある程度ない状態で下校に誘っても「一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし、ごめんね」という容赦ない仕打ちに「こいつマジでどうしたらええねん」と思ってしまうプレイヤーが多発しました。
あまりの人気に派生作品のドラマシリーズ『ときめきメモリアル ドラマ Vol.3 旅立ちの詩』でメインヒロインを務めたコトでも有名です。
如月 未緒(CV. 関根明子)
文芸部か演劇部に所属(ランダム)。
唯一眼鏡を掛けたヒロインでもある。性格はおとなしめで体が弱く貧弱。
紐緒 結奈(CV. 中友子)
科学部か電脳部に所属(ランダム)
マッドサイエンティスという稀な設定ヒロイン。実験と研究が趣味でロボットを作ってしまう程。
IQはときメモ史上300の天才(だけど詩織には勝てない)。強引な性格であるが自分の気持ちを上手く表現できないという今ではツンデレキャラです。
片桐 彩子(CV.川口雅代)
部活は美術部か吹奏楽部(ランダム)※基本的には美術部
芸術家肌のヒロインで歌が上手い。英語が得意で話す旅に「OK!大丈夫」など自分で訳しながら喋るのが可愛い。非常にオープンな性格である。人気投票では上位3に必ず食い込み圧倒的な力を魅せました。
さらに派生作品ドラマシリーズ『ときめきメモリアル ドラマシリーズ Vol.2 彩のラブソング』では詩織を差し置き先にメインヒロインで出演するという人気ぶり、派生作品ではあるがしっかり作り込みがされており、「片桐さんの水着を絶対見る!」という意気込みで鬼難易度ミニゲーム水泳勝負で腱鞘炎になる男子が続出したとか。しないとか。
私の激推しヒロインでもあります。
虹野 沙希(CV. 菅原祥子)
部活は野球部かサッカー部のマネージャー(ランダム)。※基本的にはサッカー部
「頑張っている人を応援する」のが趣味という必ず惚れるヒロイン。本人談によると「運動はするより見るのが好き」という、もうみんな惚れてしまう。勉強は得意ではないが”努力”を基準に頑張る努力家である。
家庭的な性格で料理も得意である。人気投票ではたびたび詩織を上回り1位を獲得しています。
この努力家の性格に男子はときめき過ぎて派生ドラマ作品『ときめきメモリアル ドラマシリーズ Vol.1 虹色の青春』では第一弾としてのメインヒロインに抜擢されています。ボールをゴールに入れるだけの作業ゲームではあるが、ストーリーが最高に面白い。
古式 ゆかり(CV. 黒崎彩子)
部活はテニス部。
お嬢様育ちで家柄が格式が高いヒロイン。超スローな話しっぷりにキレる男子が続出したかもしれない。幼い外見にのんびりした性格でしかも天然。
清川 望(CV.笹木綾子)
部活は水泳部。
毎朝50kmのロードワークを欠かさない超高校級スイマーヒロイン(ダンガンロンパではない。)。「~だぜ」と少年のような口調で話すのも特徴。
だけども、本来は女性らしく優しい性格の持ち主であり、主人公を意識しだすと女性言葉で話すなど可愛い一面があります。
鏡 魅羅(CV. 五十嵐麗)
圧倒的なグラマラススタイルの持ち主であり、ファンクラブの親衛隊を抱えている学園の女王でありヒロイン。
絶対的な自信から、容姿パラメーターが低いと全く相手にしてもらえない。
朝日奈 夕子(CV. 鉄炮塚葉子)
最高級のおバカヒロインで流行好き。基本的に自由で遊ぶ事しか興味がない。遅刻常習犯という、あわてんぼう性格もあり、どこか憎めない。
美樹原 愛(CV. 栗原みきこ)
姫カットという鬼才なおかっぱヒロイン。詩織の親友という謎の設定。見た目通りに内気な性格で男性免疫が全くありません。
早乙女 優美(CV. よしきくりん)
部活はバスケ部で唯一の後輩。高校2年目で出会える。
友人の好雄の1歳年下の妹である。自分のことを「優美」と名前で呼ぶという好き嫌いがハッキリ表現するヒロイン。
感情の起伏が激しいので彼女にすると一番苦労するタイプ。
館林 見晴(CV. 菊池志穂)
謎のヒロインで通称”ぶつかり稽古”ヒロイン。
何故そうなったのかわからないが入試の時に出会った主人公に一目惚れをしているらしい。コアラヘアーが特徴で、浴びるほど主人公にぶつかってくるイベントキャラでもある。
本編では隠れキャラクターなのだがテスト結果は出るというまさしく謎…と言いたいが、このヒロインもある条件を落とせるのがこのゲームの凄いところです。
伊集院 レイ(CV. 津野田なるみ)
主人公が何故かライバル氏されているきらめき高校理事長の孫で伊集院家の跡取り、美しい容姿で女子生徒の半数以上の人気を集めている異端児。
主人公に対して様々な嫌味や自慢話を言いうとおきまりの俺様キャラ。クリスマスには盛大なパーティーをするので、そこに呼ばれる呼ばれないかで色々とイベントが変わります。
このゲームを初めてプレイする人には120%わからない伊集院ルートが存在します。
早乙女 好雄(CV. うえだゆうじ)
主人公の親友で2年目に入ってくる優美の兄。
女の子と付き合うことを毎日考えているためヒロイン情報が恐ろしく詳しい。主人公の恋愛成就の手助けとなる存在であり神です。
情報収集の逸材「好雄(よしお)」
好雄の情報収集力は桁外れでありヒロインに関しての情報収集力は病的です。更にこのゲームでは好雄がいないと何も始まらないキーパーソンであり、好雄に電話をすることで狙っているヒロインの連絡先がわかるというもの。
- 連絡先
- 趣味
- スリーサイズ
- オススメのデートスポット
主人公に対するヒロインの評価をいち早く察知し、爆弾が爆発した際はいの一番に伝えてくれます。
このゲームは好雄でなりたっていてもおかしくない重要キャラです。
このゲーム最大の特徴を3つご紹介!
王道を築いた自分磨きで振り向かせる恋愛
このゲームは実に単純明快です。
パラメーターを上げて、好きなヒロインと仲良くなり「伝説の樹の下で告白してもらう」というのがクリアになります。
そうなる為にときメモユーザーは日々パラメーターを上げて作業とかし、ヒロインの家に鬼の様に電話を掛けてデートに誘い、時には振られ、良い印象を与える為に努力をします。
リアルでは全く使えないかもしれないが、ゲーム上で億劫な人でも気軽にヒロインを落とせるコトが最高に至福なのです。
このゲームの最大の面白さは自分の努力の結果がそのままストーリー展開に左右されること、 「コイツを落としたから次はコイツを落とそう」みたいな無限ループに陥り、知らぬ間に全員コンプリートしてしまうのがこのゲームの中毒性でもあります。
恋愛だけじゃつまらない?ミニゲームが秀逸ですよ
このゲームの凄い所は恋愛がマストではあるのですが、イベント毎にちゃんと操作できるミニゲームが秀逸です。
縁日での「金魚すくい」「射的」、体育祭での「100m走」「玉入れ」、修学旅行での熊(キラーヒグマ)やハブ(ハブロード)に襲われるなどのロールプレイング風アクションなど、コナミ特有のゲームが盛り沢山です。正直書ききれません。
特に意味のわからない就学旅行イベントは2週目の時に無駄に筋トレをしまくって挑むのが鉄則でもあります。
よくわからないマタギが助けてくれるのは内緒の話。
ギャルゲーの先駆けはやはり「ときメモ」
私がギャルゲーとは「何?」と教えてもらった作品であり、「恋愛シミュレー ション」のジャンルを世にしらしめたのは間違いないです。
こういった「恋愛シュミレーションゲーム」は家庭ゲームでは見当たらない(PCゲームは除く)ので色々な方にプレイしてもらいたいなと思います。
※後に発売された「ときメモ2」は良作、「ときメモ3」だけは許せないクオリティだった補正。
最後に。
今ではPSではプレイは難しいかもしれませんがPSアーカイブ(PS3、PSvita)でプレイするのが一番楽になっています。
久しく恋愛シュミレーションをやっていない方は一度味わってみてはどうでしょうか。
ではでは!
ときメモ推しの魁堵(かいと)でしたー!