今回はホラーサウンドノベルゲーム「かまいたちの夜」をご紹介します。
あのゾッとするシルエットとサウンドに、夜中にプレーしたプレイヤーを軒並み恐怖に堕とし入れました。
スーパーファミコンで発売されたノベルホラーゲームで、今では当たり前のノベルゲーの基盤を作ったゲームです。
私はプレステ版で、この作品に初めて触れたのでそちらをベースに魅力をお伝えします!
ちなみに他のホラーゲームとして「ホラーゲーム『忌火起草』がちょっと面白いからオススメしたい…!」や「DSでホラー!『ナナシノゲエム』が以外にも楽しめる…!」なども記事で紹介しておりますので是非ご覧ください。
さぁ、ブルーシルエットに恐怖しましょうか。
『かまいたちの夜』とは?
1994年にチュンソフトからスーパーファミコン用ゲームソフトとして発売され、1998年に「サウンドノベルエボリューション2 かまいたちの夜」としてグラフィックの向上やシナリオ追加、フローチャートの実装などパワーアップして発売されました。
常に背景の上に文章が表示されて緊張感を出し、ラノベゲーム特有の選択による物語が流れが大幅に変わります。
真冬のとある雪山のペンションが舞台で、そこであきらかに不可解な殺人事件の謎を解くのが目的。
マルチエンディングの為に、様々なシナリオにエンディングが用意されいる。
後にPS2「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」、PS2「かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相」、PS3「真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)」と続々続編が発売されました。
『かまいたちの夜』|ストーリー
大学生の主人公「透(とおる)」は、ガールフレンドの「真理(まり)」にスキー旅行に誘われて、彼女の叔父が経営しているペンション「シュプール」に向かう。
猛吹雪が止まぬ中、ペンション「シュプール」にはアルバイトの他に、OLの3人組、関西人の社長夫妻、更にはフリーカメラマンなど業種が様々な人物が宿泊している。
夕食の後にOLの3人組の部屋で『こんや、12じ、だれかがしぬ』という手紙が発見される。
“こんなのイタズラだろう!”と鷹を括っていたら、夜の9時を過ぎた頃に2階からガラスの割れる音がする。
2階に全員で駆けつけるとヤクザ風の男 “田中”が部屋でバラバラになっているのを発見。
部屋の窓は、そのまま割れたまま開け放たれており、犯人の姿はそこにはない。
警察に合わてて連絡しようと思い掛けようとするが、何者かに電話線は切断され、さらに脱出しようにも猛吹雪のため外に出ることもできない。
携帯電話も圏外のため、全員が完全にペンションに閉じ込められてしまった。
主人公「透(とおる)」は事件解決の為に謎に迫るのであったが…時間が経過するにつれ、無残にも次々と被害者が増えていくってお話。
『かまいたちの夜』のノベルゲームとしての魅力とは?
キャラの姿がブルーシルエットという不気味な緊張感
この作品は全てのキャラクターを「ブルーシルエット(青い影)」で表現させています。
ですので「こいつはこんな風かな?」と思いながら自分が想像したキャラクター像を壊さず、かつサウンドをミックスして感情移入させることができます!
動きのあるシルエットに、画面に表示される文章面で一級の推理小説を読んでるかのようなミステリー感を堪能できます。
恐怖を植え込んだ驚愕ミステリー作品
一番の特徴として外部と全く連絡することが不可能な状況に陥る「クローズド・サークル」という作りになっています。
何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品
引用元:クローズド・サークル – Wikipediaから抜粋
その状態から主人公「透(とおる)」がこの事件の犯人を見つけるまでの謎解き推理が最高です。
ノベルゲーム特徴の文章を読み犯人を突き止めるのですが、登場人物が多いコトから「この状況の時こいつ何やってたんだっけ?」と頭をフル回転させながら、殺人がされた現場の状況を合致させながら犯人を特定するというのが何とも言えない面白さがあります。
登場人物は主人公を覗き12人と丁度良く、ガールフレンドの「真理」にさえ疑いを掛けてしまうミスリードが多々あり、チュンソフトめ…って思わず心で発してしまいます。
ヤクザ風の男が発見されてからの、全員がお互いを疑いにかかり緊張感と恐怖感が一気に増すのが凄い。
ラノベではかかせないBGMが素晴らしすぎる
ゲーム中で流れるBGMがマッチしすぎていて恐怖を格段に上げており音楽ありきの最強ノベルホラーです。
スキーデートの最初こそはポップな曲調で明るい雰囲気を出しながら”ペンション”に訪れた際には和むメロディがマッチ。
ですが、OL3人組が”てがみ”を見つけた辺りから曲調がガラリと変わりブラックムード満載な雰囲気が、コントローラーを握る手に緊張感と不安をもたらせてきます。
さらには恐怖心も煽ってくるのだから、本当に効果音やめて。
怖い。本当にヤバい時の音楽と効果音は慌てさせて来るのだからやめてほしい。でも好きっていう流れになります。
シナリオの豊富さによるマルチエンディングが熱い
この作品は11シナリオ(PS版)による全46話に昇るエンディングが用意されておりそれだけでお腹いっぱいになります。
最初から実装されているメインシナリオ「ミステリー編」を攻略すると、アナザーストーリーが解放され、サスペンス調が強い「スパイ編」や、オカルトマックスな「悪霊編」などが楽しめます。
それらを攻略すると、ひたすら意味のわからない暗号を解読する「暗号編」など隅々まで遊ぶことができます。
ちなみにチュンソフト系列でトルネコのパロディ「不思議のペンション編」が始まった時は「なんかこれ見たことあるな…トルネコだ!」とゲームオーバーしまくりのダンジョンルートがある意味面白い。
なんかゴブリンと戦える。
シナリオ
- ミステリー編
- スパイ編
- 悪霊編
- 鎌井達の夜編
- 雪の迷路編
- O(オー)の喜劇編
- 暗号編
- チュンソフ党の陰謀編
- 不思議のペンション編(なんかゴブリンと戦える)
- 真理の探偵物語編
- ちょっとエッ○なかまいたちの夜
最後に。
このゲームは現在PSのゲームアーカイブが一番プレイしやすいかもしれません。
まだプレイされてない方はどのシリーズでも良いので堪能していただけると嬉しいです!
全然のめり込めます…!!クオリティが全て高くて一度はプレイしてほしい作品。
ではでは!
恐怖体験を堪能してほしい魁堵(かいと)でしたー!